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「優秀講演賞受賞にあたって」

大阪府立産業技術総合研究所 機械金属部 金属表面処理系
西村 崇 (にしむら たかし)

 この度、優秀講演賞という賞を頂き光栄にかつ大変嬉しく思っております。
この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
今回、表面技術フォーラムに参加させていただいたのは初めてでしたが、色々な分野の方々が参加されていると伺っておりましたので、
発表前から非常に楽しみにしておりました。実際、多くの先生方や企業の方々とディスカッションをさせて頂き、大変有意義な時間を過ごすことができました。
 今回発表させていただいたテーマ「構造化されたPtNi合金微粒子の作製」は、「大阪府試験機関提案型調査研究事業」の一環として始めたもので、固体高分子形燃料電池の触媒作製に関するものでした。
当初、燃料電池に関する研究は、非常に多くの企業や大学で研究が進められていて、もはや参入する余地がないのではないかと思っておりましたが、より深く調べてゆくと解決するべき点が山積みであることが分かりました。
その多くの課題の中でも、特に「触媒の耐食性」と「作製方法の低コスト化」に注目してこのテーマを挙げて研究を行ってきました。
現段階では、まだラボレベルの実験ですが、大量生産を視野に入れて進めてゆきたいと考えております。
 今回の受賞は、大きな自信にもなり、また、自分が進めている研究の方向性も間違っていなかったと確信することも出来ました。
これを期に更に努力し、研究を通じて公設試という立場から地域産業発展に貢献してゆきたいと考えております。
 最後になりましたが、本研究にご協力くださった皆様方に厚くお礼申し上げます。